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 生体電磁環境研究推進委員会報告書に係る質問状


 新東京タワー(すみだタワー)を考える会は2007年9月4日、各団体との共同により、「生体電磁環境研究推進委員会報告書に係る質問状」を上野委員長あてに送付しました。

2007年11月20日

総務省総合通信基盤局電波部
電波環境課長 様

「生体電磁環境研究推進委員会報告書に係る質問状」の提出について

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

標記質問状を提出させていただきますので、対応方、よろしくお願い申し上げます。
前回、同委員会の上野先生あてに質問状をお送りし、ご回答をいただいた際に、上野先生が「今後のご質問は直接総務省電波環境課にお願い申し上げます。」とお書きでしたので、貴職へお送りいたしました。

ご多用中、誠に恐れ入りますが、お返事をいただきますよう、お取りはからいください。
よろしくお願い申し上げます。

ご参考までに、前回上野先生へお送りした質問書、ならびに、上野先生からいただいたご回答の謄本を同封いたします。

(連絡先)

2007年11月20日

総務省生体電磁環境研究推進委員会委員長
九州大学大学院工学研究院特任教授
上野 照剛 様

生体電磁環境研究推進委員会報告書に係る質問状

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
先だっては、お忙しい中、私どもの質問への回答書をいただき、ありがとうございました。
いただいた回答書によって、なおお尋ねさせていただきたいことがございます。
恐縮ですが、再度質問させていただきます。
お忙しいところ、誠に申し訳ございませんが、12月20日までに文書にてご回答いただきたく、お願い申し上げます。
よろしくおねがいいたします。

敬具

 1−1.本報告書において、本委員会の研究について「公正かつ中立的」「研究の質、精度は従来の研究に比べて十分に高い」と評価した根拠につき、いただいた回答書の「1」において「WHO等の国際機関や世界各国の研究者の見解等も踏まえ、生体電磁環境研究推進委員会において公正中立に評価したものです。」とのご回答をいただきました。
 そこでお尋ね申し上げます。本委員会が「公正中立」だと言える根拠を、私たち市民にも分かるよう、具体的にお教えください。
 1−2.また、回答書「1」において「研究の質・精度についても、国際的会議や学会等において評価を受けているものであり、十分に高いものであると認識しております。」とお答えいただきました。
 そこでお尋ね申し上げます。いつどこで開催された何という国際的会議や学会等において、どのような「評価」を受けたのか、本報告書に示された研究のそれぞれについて具体的に特定してお示し下さい。また、評価内容が分かる資料、または資料の存在場所も、併せてお示しください。
 2.私たちは前回の質問状で、インフルエンザ治療薬「タミフル」の副作用を調べている厚生労働省研究班長に、タミフルの輸入販売元から研究資金が渡っていたこと等が問題になったことを例として挙げつつ、「本委員会の各委員について、その利害関係(過去から現在における、電気通信事業界に在籍した経歴、電気通信事業者からの研究費・寄付等の収受、電気通信事業者との各種契約の履歴等について、それぞれの有無や、有る場合の内容・金額)についてお示しください。」と質問をいたしました。
 しかし、この点につき、ご回答をいただけませんでした。ご回答をいだけない理由をお示しください。

 3−1.本報告書209頁の「熱作用の生じないレベルの電波によるばく露が、健康に悪影響を及ぼすことはなく、電波防護指針を満たすことにより、健康への悪影響は生じないというこれまでの見解が強く支持された。」の「見解」は、「WHO等の国際機関や世界各国の動向等を踏まえた本委員会の見解です。」とのご回答をいただきました(回答書「3」)。
 そこで、お尋ね申し上げます。「電波防護指針を満たすことにより、健康への悪影響は生じない」という本委員会の見解は、WHO等のどの見解を「踏まえた」のか、いつ出された何という文書等のどの箇所なのか特定して具体的にお示しください。その文書等、または、文書等の存在場所も、併せてお示しください。
 3−2.また、本委員会として「電波防護指針を満たすことにより、健康への悪影響は生じない」とう見解に至った(または、報告書にこの見解を出すことに決めた)討議は、第何回の委員会で行われたのでしょうか? その時の議事録を添えて具体的にお示しください。

 4.本報告書42頁に「聴神経鞘腫に関する(略)携帯電話端末使用による(略)特に10年以上の長期使用者で発症リスクの増加を認めたとするスウェーデンからの報告は無視できない」と記載されているのにもかかわらず、本報告書の結論としては長期曝露による健康影響ついて否定的な記載のみを行い、また、本報告書「要旨」では聴神経鞘腫等に一切触れずに「脳腫瘍の発生に及ぼす影響は認められないことを確認した」と記載した理由について、私たちは質問いたしました。
 これに対して、回答書「4」で「研究実施主体が実施した研究の結果に基づき、本委員会でその適当性を確認した上で報告書への記載を行ったものです。」とのご回答をいただきました。
 そこで、お尋ね申し上げます。「スウェーデンからの報告」は、「本委員会でその適当性を確認」をそもそも「しなかった」のでしょうか、それとも、「確認のための実験等をしたところ、確認できなかったという結果が得られた」のでしょうか。前者の場合はその理由をお示しください。後者の場合は、本報告書のなかでこれに該当する研究等はどれなのか、具体的に特定してお示しください。

 5.「本報告書の「要旨」の「別紙」の「(3)電磁過敏症について」には「2)間違った情報の氾濫を防ぐため、科学的根拠に基づいた正しい情報の周知広報の強化が必要である。」と記載されています。この「間違った情報」および「科学的根拠に基づいた正しい情報」について、本報告書の本文における対応箇所が明らかではありません。つきましては、「間違った情報」および「科学的根拠に基づいた正しい情報」について、それぞれ具体的な内容をお示し下さい。」
 前回質問状で、私たちは上記の通り、質問いたしました。
 これに対し、回答書「5」において「「間違った情報」とは、WHO見解等の国際機関の公式見解を無視した内容等を示します。」等とご回答をいただきました。
 しかし、私たちは、電磁波過敏症についての「間違った情報」および「科学的根拠に基づいた正しい情報」について、それぞれの具体的な内容を質問したのであり、そのご回答がありません。
 そこで、再度質問申し上げます。報告書「要旨」に示された、電磁波過敏症についての「間違った情報」および「科学的根拠に基づいた正しい情報」について、それぞれ、報告書本文の対応箇所をお示しください。対応箇所がない場合は、それぞれ、具体的な内容をお示しください。

 6.電磁波過敏症について、その診療や研究に携わり、知見を蓄積している医師の方々に対して、本委員会が情報提供等の協力を依頼した等の経緯の有無と、その理由について質問したところ、回答書「6」において「本委員会では、研究テーマに応じ、その時々において医師を含めた専門家や有識者に御協力頂き、検討を行って参りました。」とのご回答をいただきました。
 そこでお尋ね申し上げます。電磁波過敏症について、具体的にどなたにどのような御協力をいただいたのか、また、それは本報告書のなかのどの研究についてなのか、具体的に特定してお示しください。

 7.本報告書137頁に記載の「RELEXプロジェクトで陽性効果として報告された、低出力(SARは1.3、1.6及び2.0W/kg)電波ばく露による細胞の小核頻度上昇に関して、予備な検証実験」について、この実験を担当した研究者はどなたなのか、お尋ねしたところ、回答書「7」において、「本報告書に関連する論文や研究担当者等の情報については、報告書219頁以降に添付されている「付録」をご参照下さい。」とのご回答をいただきました。
 「付録」を拝見しました。「2.2.7.2 生物学的検索」(245〜246頁)に示されたもののなかのいずれかだろうと思いますが、どれなのかが分かりません。
 そこでお尋ね申し上げます。前回質問状でお尋ねした研究(本報告書137頁丸数字18)については、付録に示されたもののなかのどれなのか、具体的に特定してお示しください。

 8.前回質問状で私たちは「本報告書に記載されている「行政及び専門家から国民や事業者に向けた」講演や、「情報について、広く国民に提供」するという、情報を一方的に伝える「周知広報活動」についても、「リスクコミュニケーション」というのでしょうか。」と質問しました。
 これに対し、回答書「8」において「本委員会のリスクコミュニケーションに関する見解は報告書に記載のとおりです。」とお答えいただきました。
 しかし、「情報を一方的に伝える「周知広報活動」についても、「リスクコミュニケーション」というのでしょうか。」という、私たちの質問への回答に該当する内容について、本報告書には記載がないようにお見受けしました。
 回答書「8」では、また、「総務省が主催している電波の安全性に関する講演会は、リスクコミュニケーションの観点からも重要なものであると認識しております。」ともお答えです。
 そこでお尋ね申し上げます。本報告書に記載されている「行政及び専門家から国民や事業者に向けた」講演や、「情報について、広く国民に提供」するだけでは、意思疎通と相互理解を図るというリスクコミュニケーションの趣旨から鑑みて不十分であると私たちは考えますが、この点について、ご見解をお示しください。

 9−1.私どもの「本委員会は開かれた委員会であったとお考えでしょうか」の質問に対し、回答書「9」では「報道発表等を随時適切に実施してきたとともに、10年目にあたる今年4月にこれまでの検討内容をまとめ、講演会やホームページ等を利用して国民に広く周知してきたところです。」とのご回答をいただきました。
 開かれた委員会であると言えるためには、そもそも議事が公開されるべきだったと考えますが、この点につき、いかがお考えでしょうか?
 9−2.また、すべての委員会の議事録(発言者がだれなのかがわからない議事要旨等ではなく)、および委員会における配布資料も公開されるべきと考えますが、公開を請求した場合、公開していただけますか。

 10.回答書をいただいた際に、上野先生は「なお、今後のご質問は直接総務省電波環境課にお願い申し上げます」とお書きでした。
 そこでお尋ね申し上げます。本報告書の責任者は上野先生であるという理解でよろしいですか。

以上

(提出者・五十音順、代表者名略)
OFFで子どもを守る会(福岡県宗像市)
OFF電磁波ささぐりの会(福岡県篠栗町)
ガウスネット(電磁波問題全国ネットワーク)(東京都)
化学物質問題市民研究会(東京都)
久留米電磁波公害を考える会(福岡県)
携帯電話基地局建設反対住民の会(福岡県久留米市)
携帯電話楡木中継鉄塔建設に反対する会(熊本市)
子どもを電磁波から守る会(大分市)
新東京タワー(すみだタワー)を考える会(東京都)
託麻西小に近接するソフトバンク基地局の撤去を求める会(熊本市)
託麻の環境を守る会(熊本市)
中継塔問題を考える九州ネットワーク
電磁波・環境関西の会(奈良市)
電磁波と健康を考える会・みやぎ
電磁波について勉強する会(熊本市大江)
電磁波問題市民研究会(千葉県船橋市)
特定非営利活動法人市民科学研究室(東京都)
特定非営利活動法人日本消費者連盟(東京都)
ドコモ基地局移転要望の会(久留米市)
VOC-電磁波対策研究会(札幌市)
別府の住環境と子供の未来を守る会(大分県別府市)

(連絡先)

 

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